
喧嘩翌日、夫から3000円と「ケーキでも買って」→「ごめんが聞きたかった」と返した私に届いた一言
ライフスタイル
「駅前の店、閉まるの早いから」
退勤の支度をしていたとき、ようやく夫から通知が届きました。「駅前の店、閉まるの早いから」ごめんでもなければ、私が送った文への答えでもありません。
また逃げた。そう思ってスマホをバッグに入れました。
それでも駅を出ると、足はケーキ屋へ向かっていました。ショーケースには「今週まで」の札と、栗のタルトが2つ。そこで初めて、夫が店の閉まる時間まで知っていることに気づきました。2つとも買い、家の冷蔵庫に並べて写真を送りました。文面はつけませんでした。
そして...
写真への返事は、夫が帰ってくるまで届きませんでした。
夫が帰宅すると、私はタルトを出す前に言いました。「実家に行く日、先に決めたのはごめん」夫がこちらを見ました。「でも、それで昨日のことまでなかったことにはしたくない。私は、お金じゃなくて言葉で話してほしかった」
夫はカバンを持ったまま、しばらく黙っていました。いつもなら、ここでどちらかが目をそらし、気まずいまま夜が過ぎていくところです。冷蔵庫には、写真を送った栗のタルトが2つ、箱に入ったまま並んでいました。やがて夫が、ゆっくりと口を開きかけました。
食卓では「へえ」としか言わなかった人が、どうして店の閉まる時間まで知っていたのか。ごめんの一言は送ってこないのに、3000円と「ケーキでも買って」なら送れたのはなぜなのか。
その答えを、私はまだ聞いていませんでした。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)




























