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    謝る一言を何度も消した俺が、3000円と「ケーキでも買って」に逃げた理由

    ライフスタイル

    それでも押せなかった送信ボタン

    入力欄に、「昨日はごめん」と打ちました。でも、また消しました。妻が先に実家の日を決めたことには、まだ腹が立っていました。その気持ちを持ったまま謝る方法が、俺には分からなかったのです。結局、現場の片づけ前に送ったのは、「駅前の店、閉まるの早いから」でした。自分でも、何をしているんだと思いました。それでも「ごめん」より、その一言のほうが送れました。

    帰りの電車で、妻から写真が届きました。冷蔵庫に並んだ栗のタルトが2つ。文面はありませんでした。1つは俺の分なのだろうか。そう考えながら帰りました。

    そして...

    家に着くと、妻が先に口を開きました。「実家に行く日、先に決めたのはごめん」俺がずっと待っていた言葉でした。なのに、言われてみると勝ったような気持ちにはなりませんでした。

    妻は続けました。「でも、それで昨日のことまでなかったことにはしたくない。私は、お金じゃなくて言葉で話してほしかった」もう逃げるところがありませんでした。「ゴルフ入れたのはごめん。昨日の言い方も悪かった」口にしてから、続けました。「でも、実家の日を決めてから言われたのは嫌だった」「うん。それは私が悪かった」謝っても、自分の言いたかったことは消えませんでした。「こうやって言えばよかったんだな」「最初からそう言ってよ」妻が冷蔵庫からタルトを2つ出しました。「栗のやつ、残ってたんだ」「覚えてたの?」「去年も買えなかっただろ」妻は箱を開けながら言いました。「じゃあ、半分ずつね」俺が皿を2枚出しました。

    タルトを食べ終わるころ、週末は午前中に妻の実家へ行き、ゴルフは別の日に変えることで話がまとまりました。

    (30代男性・設備点検)

    本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

    (ハウコレ編集部)

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