
転職後、「俺の会社とは格が違うから」と彼女をバカにし続けた俺。見下していた彼女の実力を思い知った日…
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大手企業への転職は、ずっと目標にしてきたことでした。でもそれを手にした瞬間から、大切なものの見え方が歪んでいたのかもしれません。
手に入れた肩書きと、膨らんだ自意識
大学2年からずっと一緒にいた彼女。お互い社会人になってからも、仕事の愚痴を言い合える心地いい関係でした。けれど半年前、念願だった大手IT企業に転職してから、俺の中で何かが変わり始めました。
周囲の同期は有名大学出身ばかりで、正直、劣等感もあったのだと思います。そのぶん、彼女の前では自分の環境を誇示することで安心しようとしていました。「俺の会社とは格が違うから、正直キャリアの話はもうしづらいんだよね」。「そろそろ、ちゃんとした会社に転職したほうがいいんじゃない?俺の彼女がずっとあの規模の事務所って、紹介しづらいんだよね」とまで言いました。今思えば、最低の言葉でした。
比較することで保っていたプライド
転職先では、実力を証明するのに必死でした。結果を出さなければ居場所がない。そんな焦りを抱えるうちに、彼女と会うたびに自分の会社の話ばかりするようになっていました。「その事務所って昇給あるの?ないなら意味なくない?」「俺の同期はもうマネージャーだよ。同い年なのにこの差、考えたことある?」。
友人との食事の席では、彼女の仕事を「趣味みたいなもの」と笑って紹介したこともありました。彼女はいつも「そうだね、すごいね」と笑って聞いてくれていました。あの笑顔の奥にどれだけの痛みがあったのか。当時の俺には、それを想像する余裕すらなかったのです。
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同僚の一言で崩れた思い込み

























