
「結婚は考えていない」と言っていた僕→3年記念日に彼女の本音を告げられて、初めて気づいたこと
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あの夜、初めて「失う」と思った
3年記念の日、彼女が予約してくれたイタリアンレストランで「もう限界」と言われた瞬間、耳の奥がキーンと鳴り、周りの音が遠のきました。「え、急にどうしたの」と聞き返すと、彼女は言いました。「急じゃないよ。何度も言ってきたよね」その通りでした。
彼女の手がナプキンを強く握っているのが見えました。何も言い返せないまま、 「待ってくれ、ちゃんと考えるから」と咄嗟に口をついた言葉。
あれは、たぶん本心だったのだと思います。でも彼女に「いつまでに?」と聞かれた僕は答えられませんでした。
期限を切られるのも怖い。結婚も怖い。でも、失うのが一番怖い。全部が怖いくせに、都合のいいところだけ守ろうとしている自分の身勝手さ。ようやく思い知らされました。
そして...
帰り道、何度も言いました。「話し合おう」「まだ決めないでくれ」
でも、彼女はもう僕を見ていませんでした。改札で「じゃあね」と言われたとき、彼女の表情が穏やかだったことが一番堪えました。泣いてくれた方がまだ救われたのかもしれません。でも、それは僕の都合でしかありません。
3年間、僕は自分の恐怖を一度も打ち明けず、「考えていない」の一言で彼女の時間を止めていました。怖かったのは本当です。でも、その恐怖を一緒に乗り越える相手は、彼女しかいなかったのに。僕は、その機会を自分で握りつぶしてしまいました。改札の向こうに消えていく彼女の背中を、涙を流しながら、ただ見送ることしかできませんでした。
(20代男性・会社員)
本記事は、読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)


























