
半年間「そのうちねー」と彼女の提案を流し続けた僕→彼女に連れていかれた場所に見覚えがありすぎた
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付き合って1年以上が経ったころ、僕はどこかで「デートの行き先なんて、どこでもいい」という気持ちで過ごしていました。
彼女が何度か提案してくれていたことは、頭のどこかでわかっていた。それでも、ちゃんと向き合わなかった。あの誕生日のサプライズは、そんな自分を映し出すものになりました。
「そのうちね」が口癖になっていた
思い返せば、彼女はこまめに行きたい場所を送ってくれていました。カフェ、水族館、イルミネーション。メッセージが届くたびに、悪いとは思いながらも流してしまっていた。
自分から誘う気力もなく、かといって彼女の提案に乗る踏ん切りもつかないまま、「そのうちねー」という言葉でごまかし続けていました。彼女がどんな気持ちで送ってくれていたか、そのときの僕はほとんど考えていませんでした。提案がいつの間にか来なくなっても、深く気に留めることもなく過ごしていました。
誕生日当日、見覚えのある景色が続く
誕生日に「今日は全部まかせて」と言われたときは、正直少し戸惑いました。こじんまりとしたカフェに着いたとき、どこかで見た名前だと思いました。次の場所も、その次の場所も、全部見覚えがありました。
「先月言ってたカフェ、まだ行ってないよね」「うん、そのうちねー」
自分が返した言葉が、頭の中でよみがえってきました。半年分の「そのうちねー」が、今日のコースになっている事実が、じわりと胸に沁みてきました。
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楽しいほど、苦しくなっていった
























