
彼女の誕生日を知りながら何もしなかった俺が、あの夜言われた言葉
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5月に毎年届く誕生日メッセージを、俺はずっと当たり前のように受け取っていました。心のどこかで、そのぬくもりに甘えていたことも知っていた。彼女への気持ちに迷い始めたのは、あの9月よりもずっと前のことでした。
毎年もらっていた誕生日メッセージ
日付が変わった瞬間に届く「誕生日おめでとう!素敵な一年になりますように」を、俺は毎年楽しみにしていました。社会人になってからも変わらず送ってくれる彼女のことを、大切に思っていたのはほんとうです。
ただ、付き合いが長くなるにつれ、俺の中に漠然とした息苦しさが生まれていました。彼女は優しい。だからこそ、別れを切り出せなかった。関係を終わらせる踏ん切りがつかないまま、時間だけが過ぎていったのです。
知っていて、何もしなかった
彼女の誕生日が9月であることは、当然知っていました。その日が近づくにつれ、メッセージを送るべきかどうか、ひとりで何度も考えました。送れば、また何かが続いていく気がした。送らなければ、何かが終わるかもしれない。
結局、俺は何もしませんでした。その夜、送ったのは
「週末どうする?」の一文だけ。誕生日を忘れたからではなく、どう向き合えばいいかわからなかったのです。臆病な判断だったと思います。
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「そんな怒ること?」と打った夜

























