
職場のグループチャットで新人をイジる先輩の投稿を、部長がスクショして人事に提出して...
コラム
そっと見守っていた人
ある日、部長から声をかけられました。何かミスをしたのかと身構える私に、部長は穏やかな声で言いました。
「最近、大丈夫か。つらかったら言っていいんだぞ」
突然の言葉に驚いていると、部長は続けました。
「グループチャット、俺もずっと見てた。あの投稿は全部スクショして、人事に出した」
部長はグループ内で一度も発言したことがありませんでした。だから存在すら忘れていたのです。でも、ずっと見ていてくれた。私の苦しみに気づいてくれていた。その事実を知ったとき、張り詰めていたものが一気に緩んで、涙があふれ出しました。
そして...
先輩には処分が下され、後日、正式な謝罪を受けました。
「見ている人は見ている」部長のその言葉が、今も私の支えになっています。
あの経験があったからこそ、私は周囲の人の小さな変化に気を配れるようになりました。今では後輩の相談に乗ることも増え、「話を聞いてくれてありがとう」と言われるたびに、あのとき声を上げられなかった自分を少しだけ許せる気がするのです。
一人で抱え込まなくていい。そう伝えられる先輩になりたいと思っています。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)


























