
「年収、低そうだね(笑)」と言われた日、私が見つめ直したもの
コラム
育児をしていると、何気ない場面で誰かの言葉に傷つくことがあります。相手に悪意があったかどうかもわからないまま、そのひと言だけが頭の隅にいつまでも残ってしまう。そんな経験をひとりで抱えているお母さんも、少なくないのではないでしょうか。
何気なく放たれたひと言
育児サークルの帰りに、何人かのママたちと近くのカフェに立ち寄りました。子どものことや家のこと、にぎやかに話している中で、ふと夫の仕事の話題になりました。私が職種を話すと、あるママが「えっ、それって年収低そうだね」と、笑いながらさらりと言ったのです。
悪意があったのかどうかは、今もわかりません。ただ、その言葉はじわりと胸の奥に染み込んできました。カフェを出て子どもと手をつなぎながら歩く帰り道、何度もそのひと言が頭の中をよぎりました。気にしなければいいとわかっていても、そうできないのが人の心というものです。
帰宅して気づいたこと
家に帰ると、夫がエプロン姿で夕食の準備をして待っていてくれました。「おかえり、お疲れさま」と言いながら子どもをひょいと抱き上げる姿を見て、胸の奥がじんわりとしました。
年収の数字だけで家庭の豊かさは測れないと頭ではわかっていても、傷ついた気持ちはそう簡単には消えてくれません。それでも、この食卓の温もりが私の支えであり、誇りでもあると、あらためて感じることができた夜でした。大切なものは、誰かと比べられるようなものではないと思えた夜でした。
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一ヶ月後に知ったあのママの事情
























