
息子夫婦の食事中に息子が嫁のお皿と交換→一口食べた息子の表情を見て私は全身が固まるような感覚を覚えた
コラム
息子が結婚して3年が経ちます。息子のことは昔から大切に育ててきました。だからこそ、あの子の隣に立つ人には、それ相応の人であってほしかった。そんな気持ちが、いつの間にか歪んだ形で食卓に現れるようになっていたのです。
嫁への料理、「少しくらい」と思っていた
息子夫婦が訪問するたびに、私は腕を振るって料理を作ってきました。夫も息子も「美味しい」と笑顔で食べてくれる。その光景が、私にとっての喜びでした。
ただ、お嫁さんのお皿だけは、少し違いました。煮物の味付けを変えたり、ハンバーグに十分に火を通さなかったり。「これくらいのことは大したことではない」と心のどこかで言い訳をしながら、毎回続けてしまっていたのです。
お嫁さんが私の視線に気づいていることはわかっていました。息子を取られたような寂しさを、どこにぶつければいいかわからないまま、食卓という場所で小さな意地悪を繰り返していました。
息子に相談されても「そんなことない」と押し通した
ある日、お嫁さんが息子に何かを打ち明けているようでした。「私の料理だけおかしい気がするの」という内容だったようです。息子は私のところへ確認には来ませんでしたが、「母さんがそんなことするわけないだろ」と言ってくれているのが聞こえました。
息子が私の味方をしてくれている。その事実に、罪悪感よりも安堵を感じてしまった自分がいます。お嫁さんが「私の勘違いかもしれない」と引き下がった様子を横目に、私は何食わぬ顔で台所に戻りました。
次のページへ
お皿が交換されたあの瞬間

























