
「嫁は家族じゃない」と旅行に連れて行かなかった夫→帰宅後に突き付けられた妻の答え
コラム
あの言葉を口にした瞬間、妻の表情が一瞬こわばったのを見ていました。それでも私は、自分の発言の重さに気づけていなかったのです。同居を始めて3年。妻がどれほどのものを担ってくれていたか、失ってから初めて理解することになりました。
「家族旅行」に妻を誘わなかった理由
旅行の計画は、義母が中心になって進めていました。温泉宿の予約も、スケジュールの調整も、気づいたときにはほとんど決まっていたのです。
妻が「何を持っていこうかな」と声をかけてきたとき、私はとっさに「嫁は家族じゃないだろ。留守番しててくれ」と言ってしまいました。なぜあんな言い方をしたのか、今でもうまく説明できません。義両親への遠慮だったのか、単なる無神経さだったのか。妻はそれ以上何も言いませんでしたが、今思えば、怒りよりも深い傷を示していたのだと思います。
帰宅して初めて気づいたこと
3泊4日の旅行を終えて家に戻ると、空気がいつもと違いました。シンクには使われた形跡のある食器が数枚あるだけ。洗濯物は山積みのまま、リビングには掃除機もかかっていません。
「どういうことだ」と声を荒らげた私に、妻はこう言いました。「家族じゃない私が、家族の家事をするのはおかしいと思って」。言い返す言葉が見つかりませんでした。義母も義父も黙り込んでいます。妻の言っていることは、何一つ間違っていなかったからです。
毎朝の食事、義父の晩酌のおつまみ、私の仕事着のアイロンがけ、すべて妻がやってくれていたことでした。それを「家族じゃない」と切り捨てた自分の言葉が、ようやく胸に刺さってきました。
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妻が実家に帰った数日間
























