
見下していた妻に別れを突きつけた日。別れたことを最も後悔したのは妻ではなく、俺だった。
コラム
妻のことをずっと下に見ていました。「俺がいなきゃ何もできない女」だと。だから別れを切り出した時も、妻が困るだけだと思っていたのです。まさか自分が一番困ることになるとは、想像もしていませんでした。
俺がいなきゃ何もできない
妻は専業主婦から始まり、途中からパートで働いていました。俺は正社員で、家族を養っているのは自分だという自負がありました。「お前は俺がいなきゃ生きていけない」「誰のおかげで生活できてると思ってる」。何度も言いました。妻は黙って聞いていました。言い返さないから、認めていると思っていた。俺の方が上なのは当然だと、本気で信じていたのです。
「別れてやってもいい」
ある日、妻と口論になりました。珍しく妻が言い返してきたので、俺はイラついて言いました。「そんなに不満なら別れてやってもいいぞ。困るのはお前だけどな」と。いつもなら妻は黙るはずでした。でもその日、妻はまっすぐこちらを見て言ったのです。「分かった。別れよう」と。
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