
彼女の「スマホ見せて」に即答した俺が、検索履歴の存在を忘れていた
コラム
計算外の検索履歴
「これ見られてよかったの?」。彼女の声のトーンが変わったので振り向くと、画面にはブラウザが開かれていました。そこに並んでいたのは、「彼女 喜ぶ プレゼント」「記念日 レストラン 個室」「サプライズ 演出 失敗しない」。来月の記念日のために何週間もかけて調べていた検索履歴です。
「あ、そっちは見ないで」。声が裏返りました。チャットは完璧だったのです。怪しいやりとりはゼロ。友人との相談もすべて電話で済ませていた。なのに検索履歴という盲点があった。週末にひとりで出かけていたのはレストランの下見で、スマホを触っていたのはプレゼントを探していたから。その全部が、ブラウザの履歴にきれいに記録されていたのです。
そして...
彼女は笑っていました。怒った顔ではなく、呆れたような、でもどこか嬉しそうな顔。俺は頭を抱えるしかありませんでした。チャットは見せられる。通話履歴も見せられる。でもまさか検索履歴を見られるとは思っていなかったのです。
完璧なサプライズのつもりでした。レストランも予約した。プレゼントも決めた。あとは当日まで黙っているだけだったのに、自分から「いいよ」と渡したスマホに全部入っていた。来月の記念日、彼女がどんな顔をするのか楽しみでした。今は、驚いたふりをしてくれるかどうかだけが心配です。
(20代男性・IT)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)




























