
「り」の一文字で返した俺が、翌日同じものを受け取ってわかったこと
コラム
「り」は便利な言葉だと思っていました。悪気なんてなかった。でも自分が受け取る側になって、初めてその冷たさを知りました。
悪気はなかった
あの夜、彼女から長いメッセージが届きました。記念日が近いこともあって、普段言わないような気持ちが丁寧に綴られていました。嬉しくなかったわけじゃない。ただ、ゲームの最中で、ちゃんと読んだあとに「了解」の意味で「り」と返しました。俺にとってはいつもの返し方で、そこに冷たさなんて込めていなかったのです。
あとから返そうと思っていたのに、そのまま寝落ちしてしまいました。翌朝、彼女の様子がいつもより少しよそよそしかったのは、なんとなく感じていました。
返ってきた1文字
次の日の夜、週末の予定を提案しようと、自分なりに長めのメッセージを送りました。行きたい店やプランをいくつか並べて、返事を待っていると、通知が鳴りました。
「り」。
画面を二度見しました。え、これだけ? 思わず「え、り?」と送りましたが、既読がつくだけで返事はありません。スマホを何度も開いては閉じ、落ち着かない時間が続きました。
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自分の言葉の重さ


























