
「今さら関わってこないでよ」疎遠だった父が突然連絡してきた→会いに行った先で知った"父の本当の事情"
コラム
帰り際に目に入ったもの
父は声を荒げることもなく、ただうつむいていた。しばらくして「元気そうで良かった」とだけ言った。積もる話もほとんどできないまま、2時間ほどで席を立った。
駅まで送ると言う父と並んで歩き、父のアパートの玄関先で別れようとしたとき、開きかけたドアの隙間から室内が少し見えた。テーブルの上に、病院の名前が入った封筒が、何枚も重なっていた。
そして…
帰りの電車の中で、あの封筒のことが頭から離れなかった。「ただ、会いたかっただけだよ」という言葉が、さっきとは少し違う重さで繰り返された。聞けばよかった。でも聞けなかった。次の連絡を待つべきか、自分から送るべきか。スマホを握ったまま、電車は最寄り駅を通り過ぎていた。
(20代女性・広告)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)


























