
「正月は俺の実家だけでいい」と夫に言われて、私が「そうだね」と返すしかなかった
コラム
11月から、一人で病院へお見舞いに行っていました。夫には、まだ話せていなかった。そのことを胸に抱えたまま迎えた、夫との正月の会話のことを書きます。
いつもの言葉が、今年は違った
11月の終わり、夕飯の片付けをしていた夜でした。夫がリビングから声をかけてきました。
「正月は俺の実家だけでいい。今年も向こうに泊まろうと思う」
毎年のことです。結婚してからずっと、お正月は夫の実家へ。義父母もよくしてくれる人たちで、特に不満があったわけではありません。でもその夜だけは、あの言葉がいつもより少し違う重さで胸に届きました。「そうだね」と答えながら、喉の奥がかすかに詰まる感覚がありました。
話せないまま重なった日々
母が入院したのは、10月の末でした。検査の値が悪く、しばらく安静が必要だと言われて。夫に伝えようとしたのに、何度も機会を逃しました。もともと夫と私の実家との間には、どこか距離感がある。心配をかけたくない気持ちもあったし、どこから話し始めればいいかもわからなくて、気づけばずるずると日が経っていました。
週に2回、電車で1時間ほどかけて一人で病院へ通う日々が続きました。夫が「正月は俺の実家だけでいい」と言ったあの夜、翌日も私は病院へ行く予定を入れていました。
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姉が送った一通

























