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消し忘れたあのひと言で、隠してきた本音が全部さらけ出された

コラム

「打ち間違い」という嘘

 「最後の一行、どういう意味?」。彼女からの返信を見た瞬間、顔が一気に熱くなりました。

「ああ、消し忘れた。気にしないで」。咄嗟に出たのがその言葉でした。「気にしないでって何?ちゃんと教えてよ」と重ねられても、「打ち間違いみたいなもんだから」としか返せない。

本当のことを言えばいいのに。「毎回お前に送りたい言葉を書いて、全部消してる」と。でもそれを伝えることが、どうしてもできませんでした。

そして...

 彼女はたぶん気づいていません。俺のスマホのメモ帳に、送れなかった言葉がいくつも残っていることを。

「誕生日おめでとう、出会えてよかった」「今日の写真、何回も見返した」。どれも打っては消し、素っ気ない数文字に変えて送った残骸です。あの消し忘れた一行だけが、唯一彼女に届いた俺の本音でした。

次こそはちゃんと伝えよう。そう思いながら、今夜もまた「おつかれ」の3文字だけを送信しています。

(20代男性・コンサルタント)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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