
既読がつかないから打てた本音。深夜、俺は送信ボタンを押せずにいた
コラム
寝ている相手だから書けた
起きていたら絶対に送れなかった言葉を、一気に打ちました。
「最近うまく話せなくてごめん。嫌いになったわけじゃない。ただ、どう言えばいいかわからなくなってた。お前に嫌われるのが怖くて、何も言えなくなってた」
ただ、打ち終えてから送信ボタンを押すまでに30分ほどかかりました。朝これを読んだ彼女がどう思うか。「重い」と言われたら。「面倒くさい」と思われたら。指は画面の上で何度も止まりました。
結局送信できたのは、「寝てるなら、朝になってなかったことにできる」と自分に言い訳したからです。
そして...
翌朝、スマホを確認すると既読がついていました。やっぱり夜は寝ていたんだと、少しだけほっとしました。
その日の昼、彼女から「話したいことがある」とメッセージが届き、夜、向かい合って座りました。彼女がぽつりと言ったのです。
「あのメッセージ、届いたとき起きてたよ」
寝ていると思ったから送れた本音を、彼女はあの暗い部屋でリアルタイムで読んでいた。「起きてたなら、なんで返さなかったの?」と聞くと、彼女は少し困った顔で言いました。
「何て返せばいいかわからなかったの、私も」
同じだったのか。そう気づいたとき、ここ数カ月で初めて、まっすぐ彼女の目を見ることができました。
(20代男性・建築業)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)


























