
「今こんな感じ」と送った写真に返事がなかった。彼女の夜を、俺は何も知らなかった
コラム
返事のない画面
飲み会が終わったのは夜の11時過ぎでした。駅に向かいながらスマホを開くと、彼女からの返事がありません。写真には既読がついている。でも、一言もない。いつもなら「楽しそうだね」とか「飲みすぎないでね」とか、何か返ってくるのに。
電話をかけてみましたが、コールだけが鳴り続けます。もう寝たのか。それとも怒っているのか。判断がつかないまま、「おつかれ。明日電話するね」と送って、その夜は眠りにつきました。
そして...
翌朝、彼女から短いメッセージが届きました。「昨日はお母さんと喧嘩して、ちょっと辛かっただけ。もう大丈夫」。その一文を見て、大切な彼女が弱っている時に力になれない自分に悔しさを感じました。
あの「今電話できる?」は、軽い確認なんかじゃなかった。助けを求めていたんだと、ようやくわかりました。俺が友人と笑っていたあの時間、彼女は一人で泣いていたのかもしれない。状況を伝えるつもりで送った写真が、「あなたより楽しいことがある」と突きつけたのと同じだったのかもしれない。あの夜に戻れたら席を立って電話をかけるだろうか。正直、わかりません。その迷いが、今も胸に引っかかっています。
(20代男性・営業職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























