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「あんたのために犠牲にした」と口にした母→結婚式のスピーチで気づいた「息子からの贈り物」

コラム

息子のために自分を後回しにしてきた25年。結婚式の母親席で、息子の口から聞いた言葉に、私はそっと目頭を押さえていました。

一人で守り続けた暮らし

息子が3歳のとき、夫と別れました。養育費は半年で途絶え、パートを掛け持ちしながら一人で息子を育ててきました。保育園の送り迎えも、熱を出したときの看病も、運動会も、ぜんぶ私一人でこなしてきたのです。再婚の話が何度かありましたが、息子に寂しい思いをさせたくなくて全て断りました。友人との約束も、好きだった読書の時間も手放した25年。息子が不自由なく暮らせるなら、それで十分だと本気で思っていたのです。

つい繰り返してしまった言葉

息子が一人暮らしを始めると言い出したとき、つい口をついて出たのは「あんたのために犠牲にした」という一言。本当は言いたくなかった。でも離れていくのが怖くて、縋るようにその言葉を繰り返してしまいました。就職を決めたとき、結婚相手を連れてきたとき。大切な場面のたびに、同じ言葉で息子を縛ってしまっていた気がします。そのたびに息子の顔からは表情が消え、私はその沈黙がますます怖くなる。そんな繰り返しを、何度積み重ねてきたか分かりません。

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