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3年隠してきた毎月のギフト。彼女に「バレた?」と返した俺が、ようやく口にできた親友の名前

コラム

送り続ける理由

事故の翌月、初めてささやかなギフトを送りました。罪滅ぼしのつもりだったのか、自分でもよく分かっていません。返事が来なくてもいい、迷惑なら届かなくしてくれてもいい、そう思いながら毎月25日に送信ボタンを押し続けてきました。奥さんからは数回だけ、短いお礼のメッセージが届きました。娘さんが小学校に上がった、運動会で走った、と写真もなく一行だけ。読むたびに、自分が会いに行けない弱さを、まっすぐ突きつけられる気がしました。

そして…

家に帰ると、彼女がいつも通りお茶を入れてくれていました。何か言われるのを覚悟していたのに、彼女は「会いに行ってあげなよ」とは言いませんでした。ただ隣に座って、俺の手の上に自分の手を重ねただけでした。その手の温かさで、ようやく分かりました。3年間、本当は誰かに知っていてほしかったのだ、ということが。会いに行く勇気は、まだありません。それでも来月の25日は、いつもと少し違う気持ちで送信ボタンを押すのだと思います。隠してきたことを責めずにいてくれた人が、隣にいる。それだけで、抱えてきたものの重さが、ほんの少しだけ違って見えました。

(30代男性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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