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「息子の稼ぎで贅沢するな」と毎週レシートを漁る義母→私が裏に書き続けた“家計の真実”で黙り込んだ

コラム

私だけが書いていたメモ

買い物から帰ると、私はいつもレシートの裏にメモを書く習慣がありました。今月の自分の仕事代がいくら入って、そのうちいくらを家計に回したか。お義母さんのために買ったものはいくらか。誰にも見せない、私だけの家計簿でした。

「11月分 デザイン納品 12万入金」「食材 48,200円」「お義母さん 膝サポーター 2,800円 誕生日用」。並んだ数字を見るたびに、私はこの暮らしを自分の手で支えている実感を確かめていました。義母の説教を受け流せていたのも、たぶんこのメモがあったからです。

そして...

その日、義母を玄関で見送ったあと、私は棚の上のレシートが一枚消えていることに気づきました。書きかけのメモが入ったままのレシートでした。夜になって義母から電話がありました。「今日のレシート、お義母さんって書いてあったわね」。電話口の声は、いつもの強さがありませんでした。「あなた、お仕事してたのね。何でも話してくれていいのよ」。私は受話器を握ったまま、しばらく考えてから「来週、ちゃんとお話しします」とだけ答えました。義母の説教が完全に消えるかどうかはまだわかりません。それでも、何かが少しだけ動いた金曜日の夜でした。

(30代女性・フリーランスデザイナー)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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