
「おはよう」の次の一言を毎朝悩んで天気にしていた僕が、彼女に断られた朝に書けなくなった話
コラム
30分悩んだ末の一行
翌朝、目覚ましより先に目が覚めました。スマホを手に取って、入力欄にカーソルを当てたまま、何も浮かびません。「おはよう。今日は元気?」「おはよう。今日も頑張ろう」。打っては消しを繰り返しました。
30分ほど悩んで、結局僕が打ち込んだのは「おはよう。今日は何を送ればいいですか?」という一文でした。送信する前に、自分の文面が敬語になっていることに気づきました。直そうと思って入力欄を見つめましたが、ほかに思いつく言葉がなかったのです。送信ボタンを押すまでに、さらに5分かかりました。
そして...
返信は数分で届きました。「天気でいいよ」。たった一行のその返事に、ほっとしました。同時に、せっかく返してくれた彼女に、何か少しでも気の利いたことを言いたくなったのです。
考える前に、僕は打っていました。「今日は晴れ。お前に会えるから」。送信した瞬間、自分の言葉に耐えられず、電車の窓に額を寄せました。普段の自分なら絶対に言わない台詞です。でも本当のことでした。彼女に会える朝はそれだけで晴れているのと同じだと、ずっと思っていたのに、1年間うまく言葉にできずに天気予報で誤魔化していたのです。今夜会ったら、もう一度ちゃんと伝えようと思います。
(20代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)


























