
「母さんの味と違う」と言い続けた夫が、義母から受けた一喝で黙り込んだ夜
コラム
夫はいつも私の料理を実家と比べて口にします。がまんを続けたある日、義母が私の代わりに夫を厳しくたしなめてくれました。
比べられる食卓に慣れていた私
結婚してから、夫は何かにつけて「実家のほうが美味しい」と口にしていました。最初は冗談かと思っていましたが、平日の夕食でも、休日のお昼でも、ふとした瞬間にこぼれます。 角が立たないよう「じゃあ次は同じ味付けにしてみるね」と笑って答えていましたが、何度作り方を変えても夫の答えは同じでした。
特につらかったのが、月に一度の義実家訪問。義母の前でも夫が同じことを言うので、私はいつも作り笑顔でやり過ごすしかなかったのです。 義母にどう思われているのだろう、嫁失格と思われていないだろうか。気がつけば、義実家へ向かう車の中で言葉数が減るのが、私の毎月の習慣になっていました。
肉じゃがを一口食べた夫の言葉
その日も、私は前日から仕込んだ肉じゃがを持参しました。義母の好きな里芋を多めに入れ、薄味の出汁にもこだわった一品です。 食卓には私の肉じゃがと義母手作りの煮物が並び、3人で「いただきます」と手を合わせました。夫が私の肉じゃがを口に運んだ瞬間、その表情がほんの少し曇ります。 「やっぱり母さんの味と違うな」 普段通りの軽い口調でした。けれど、義母の前で言われるのは何度目だろうと考えると、もう何も返せませんでした。私は箸を止めたまま、皿を見つめていたのです。
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箸を置いた義母が、夫を叱った瞬間


























