
息子の問いに、迷いながら答えた私→作品展で届いた声
コラム
息子は3年生のある日から学校に行けなくなり、それから2年、私たち親子は私たちなりのリズムで毎日を過ごしてきました。あるとき、同じ地域のママ友のグループで、私のことが噂されていたと聞かされたのです。
伝えられた一言
5月のことでした。普段から仲良くしてくれているママ友が、申し訳なさそうに切り出しました。「気になったから、伝えておくね」と。
お茶会で、誰かが私のことを「不登校の子をずっと家にいさせるのって、甘やかしすぎじゃない?」と言っていたのだそうです。
続けて「うちならとっくに、無理にでも学校に連れて行くわ」と。私は、ただただ聞く事しかできませんでした。
怒りよりも先に、自分の中で「やっぱり、そう見えるんだ」という諦めに似た感情が広がりました。
家に帰ってからも、息子の前ではいつも通りに振る舞いました。あの子に、私の弱さを背負わせたくなかったからです。
色鉛筆と画用紙の毎日
息子は家で絵を描いていました。最初は落書きのようだったものが、いつの間にか机に向かう時間が長くなり、画用紙が積み重なっていました。
その間も私は、何度も「学校に行こう」と言いたくなりました。それが世間の正しさだと知っていたからです。それでも息子が紙に向かう横顔を見るたび、私は言葉を飲み込みました。
ある日、息子はこちらを見ずに聞きました。「ママは、なんで学校に行けって言わないの?」私は迷ってから、こう答えました。「あなたが今、ここで描いているものが、あなたの言葉だから」本当にそう信じていたのか、信じたかっただけなのか、自分でも分かりませんでした。
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