
息子の問いに、迷いながら答えた私→作品展で届いた声
コラム
作品展に出してみたい
10月、地域の文化祭が近づいた頃、息子のほうから言ったのです。「絵、出してみたい」と。私は驚きました。
学校との橋渡しは担任の先生がしてくれて、息子の作品を作品展に並べてもらえることになりました。
当日、会場の奥に息子の絵が並んでいました。私は少し離れた場所から見守ることにしました。何人かの大人が絵の前で足を止めていて、その中に、春に私のことを話したというお母さんがいたのです。
そして…
ふと、その人がこちらに気づいて振り返りました。一瞬の間のあと、彼女はまっすぐに近づいてきて、頭を下げました。「ごめんなさい。私、何も知らずに勝手なことを」声は震えていました。
私は、自分の口から出た言葉に自分でも少し驚きました。「いいんです。私も、最初は同じことを自分に言っていましたから」本心でした。学校に行けないことを甘やかしだと、私もずっと自分を責めていたのです。
帰り道、息子に「絵を見て足が止まっていた人がいたよ」と伝えると、息子は照れたように画用紙の角を折っていました。信じ続けてよかった、と思えたのは、あのときが初めてでした。
(40代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























