
「母子家庭なのに新築って何か裏がある」と噂したご近所→事実を伝えた瞬間、全員が黙った話
コラム
シングルマザーの私が建てた新築を「裏がある」と噂していたご近所さん。町内会で職業を伝えた瞬間、それまで詮索していた人たちが揃って黙り込んだ出来事です。
私は3年前に夫を亡くしたシングルマザーです。一人娘と二人で、ご縁のあった新興住宅地に新しい家を建て、暮らし始めて3カ月が経ちました。穏やかなご近所さんに恵まれたと思っていたのですが、ある日、思いがけない噂が耳に届くことになったのです。
娘の口から、ママ友の打ち明け話まで
ある日、娘が学校から帰ってきて、ぽつりと話してくれました。「お母さん、お仕事何してるの?って、お友達のお母さんに聞かれた」。気になって、仲よくしてくれているママ友にそれとなく尋ねると、申し訳なさそうに打ち明けられました。「ずっと言いづらかったんだけど、町内会で『母子家庭なのに新築って何か裏がある』って噂が出てるみたいなの」。
嫌な予感が、頭をかすめました。新興住宅地に引っ越してきたとき、私は丁寧に挨拶を済ませ、町内会の活動にも参加してきたつもりでした。それなのに、子ども伝いに噂が広がっているとは、思いもしませんでした。
夫を亡くしてから、娘を不安にさせまいと必死で過ごしてきた数年間が、頭の中をぐるぐると回りました。
町内会の集まりで、副会長から投げかけられた質問
その2週間後、町内会の月例会が集会所で開かれました。回覧板の確認や夏祭りの打ち合わせを進めていく中で、副会長を務めるご近所さんが、にこやかに私に声をかけてきたのです。「ちょっと聞きづらいんですけど、お仕事は何をされているんですか?」その言葉に、周りのご近所さんたちが一斉にこちらを見たのがわかりました。みなさん、顔は笑っているのに、目だけは妙に真剣でした。ああ、これがあの噂の正体なのだ、と私は理解しました。
私は手元の資料を一度置いて、相手のほうに向き直りました。隠すような仕事ではありません。むしろ、ちゃんと伝えたほうが、娘のためにもなる気がしたのです。
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淡々と伝えた、私の暮らしの内訳

























