
不器用な俺の「考えてた」が冗談に聞こえたらしい。誕生日サプライズを全部バラした夜
コラム
俺は彼女と同棲を始めて半年になる、ごく普通の会社員です。普段から口数が少なく、甘い言葉も得意な方ではありません。だからこそあの夜、自分なりに精一杯のひとことを返したつもりだったのですが……。
いつもより正直に答えた一言
夜9時を過ぎた頃、彼女が仕事から帰ってきました。俺はソファでスマホを見ながら、来月の彼女の誕生日のプランを最終確認していたところでした。レストランの予約は1カ月前に取り直したばかりで、その日はちょうど予約完了の画面を眺めていたのです。
着替えを終えた彼女が隣に座ってきて、「今何してた?」と聞いてきました。普段ならスマホを伏せて「何も」と答えるところを、その夜は少しだけ気が緩んでいたのかもしれません。俺は素直に「お前のこと考えてた」と答えました。
口にしてから、自分でも少し照れくさくなりました。普段こういう言葉は使わない人間なので、ほんの少しだけ勇気を出した一言だったのです。
「嘘つけ」と笑われて、つい
彼女は吹き出すように笑って、「嘘つけ」と返してきました。冗談で言われていると思ったのでしょう。普段の俺ならそこで「だよな」と笑って終わらせたはずです。でもその日は、本気だったから笑い飛ばされたのが、少しだけ寂しく感じました。
「……ほら」とだけ言って、見ていた画面を彼女の方に向けてしまいました。手元には、レストランの予約完了画面がそのまま残っていたのです。来月の彼女の誕生日の日付がはっきりと出ていました。
彼女が「えっ……」と声を漏らしたのが聞こえました。
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当日まで隠したかったのに

























