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駅で迷子の彼女を救おうとして「何が見える?」と聞き続けたら、自分の方が駅を覚えていなかった話

コラム

彼女から「駅から出られない」と連絡をもらい、なんとか案内しようと頑張った夜。けれど、行ったことのある駅のはずが、自分の記憶のほうがあてにならなかった話です。

「駅から出られない」というメッセージ

仕事を片付けて家を出る寸前、スマホが鳴りました。彼女からのメッセージで「方向音痴すぎて駅から出られない」と書かれていました。待ち合わせは新しくできたカフェで、僕は車で向かう予定。彼女は電車組です。

普段は冷静な彼女が、こうやって連絡してくる時は、本当に困っている時。地図のリンクを送っても彼女は地図が読めないのを知っていたので、僕は「何が見える?」と返信しました。実況中継してもらえば、なんとか案内できると思ったのです。

うろ覚えの駅構内

彼女からは「案内板とパン屋とエスカレーター」と返事が来ました。あの駅には何度か行ったことがあったので、なんとなく「パン屋なら出口は左じゃないかな」と返したのですが、これが半分以上は記憶の捏造でした。

「行き止まりだった」と返信が来た瞬間、自分の記憶があてにならないことを悟りました。それでも諦めきれず、「赤い看板ある?」「青い看板は?」「黄色は?」と当てずっぽうの質問を投げました。

正解の出口がどれかわからないまま、ただ彼女の不安を散らしたい一心で言葉を並べていたのです。

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