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2人で行くはずの約束が直前に大人数に変わって、好きな人の隣で私は笑えなくなりました

コラム

好きな人の隣にいるはずだったのに、私は大勢の中ただ1人でした。笑い声の輪に入りきれないまま、どうしてこの予定を楽しみにしていたんだろうと思いました。

スマホに届いたメッセージを、私は何度も読み返していました。2人で出かけるはずだった約束に、友達も誘ったと書かれていたのです。楽しみにしていた予定が、少しずつ遠のいていく気がしました。

楽しみにしていた約束

彼とは、友達と呼ぶには近く、恋人と呼ぶにはあと1歩、そんな関係が続いていました。新しくできた水族館に2人で行こうと決めたのは、何気ない会話の中でした。それでも私にとっては、特別な約束のつもりでした。出かける日に向けて、着ていく服を選んだり、行き方を調べたり。準備をしている間、何度も予定を確認しては、ひとりで楽しみを膨らませていました。そんなとき、彼からメッセージが届きました。「今度の約束さ、友達も誘っちゃった。みんなで行ったほうが楽しいかなと思って」。画面の文字を、私はしばらく見つめていました。返信を打っては消して、結局、短く了解の言葉だけを送りました。

輪の外側で

待ち合わせの場所に着くと、彼の横にはすでに2人の友達がいました。彼はいつもより明るい様子で、私に手を振りました。水族館の中を歩く間、会話の中心はずっと彼と友達でした。昔の思い出話や、私の知らない誰かの名前。私は相づちを打ちながら、半歩うしろをついて歩くばかりでした。大きな水槽の前で、3人が肩を並べて笑っています。その光景を、私は少し離れた場所から眺めていました。順路の途中で、彼が振り返って言いました。「この後、みんなでご飯も行こうよ」。私は「うん、いいね」と答えました。本当は2人きりの時間がほしかったけど、それを口にできるはずもありませんでした。

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2人になった数分
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