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「それは分けておいて」彼が私の食材だけ別の袋に分けた、その日に感じた距離

コラム

別の袋に見えた、二人の線引き

私の食材だけを、別の袋に。一緒に食べるものは同じ袋に、私のものはこちら側に。まるで彼の中で、自分のものと私のものが、はっきり線引きされているように思えたのです。

このごろ二人で過ごす時間が増えて、いつか一緒に暮らせたらと、私は密かに思い描いていました。それなのに彼はむしろ、二人の暮らしを少しずつ分けようとしているのではないか。そんな考えが浮かんで、なかなか消えてくれません。

結局その日は、別の袋に入ったままの食材を受け取り、私は自分の部屋へ帰りました。

そして...

電車に揺られながら、私はその小さな袋を膝の上に抱えていました。中身は、いつも私が選ぶものばかり。それなのに、どうしてこんなに遠く感じるのでしょう。でも、と私は思い直しました。

彼が何を考えていたのか、私はまだ何も聞けていません。別れたいという素振りも、冷たい態度も、本当はどこにもなかったのかもしれない。一つの袋だけで彼の気持ちを決めつけてしまうのは、きっと違います。

次に会うときは、この袋を持って彼の部屋へ行こうと思います。分けられたものを、もう一度ちゃんと二人のものに戻すために。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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