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彼女が写る写真だけ小さく印刷した僕。"まだ途中"だと、ひと言いえばよかった

コラム

ひと言、足りなかっただけで

それからの彼女は、どこか口数が少なくなった気がしました。理由をはっきりとは言わないものの、あの写真のことが関係しているのだろうと、薄々は感じていたのです。

小さく印刷したことに、彼女を軽んじる気持ちなんてみじんもありません。むしろ逆で、どれを大きく残そうかと迷っていたくらいです。それなのに「まだ途中なんだ」のひと言を惜しんだせいで、彼女に余計な心配をさせてしまった。そのことに、僕はようやく思い当たりました。

そして…

数日後、刷り直した写真を一冊のアルバムにまとめて、彼女に渡しました。

「この前のは、刷り直す前の見本だったんだ。君が写ってるのは、どれを大きくするか迷ってて」と打ち明けると、彼女は「そんなことだったの」と、気まずそうに、それでもほっとしたように笑ってくれました。やっぱり、小さな写真を一人で深刻に受け止めていたようです。

黙っていても伝わるはず、なんてことはないのだと思います。途中なら途中だと、ひと言いえばよかっただけ。これからは面倒くさがらずに、考えていることをちゃんと声に出そう。彼女に余計な遠回りをさせないために、それがいちばん大事なことなのだと、今は思っています。

(20代男性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。 

(ハウコレ編集部)

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