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友人に彼女を自慢したかっただけなのに。僕が選んだ話題が、彼女を黙らせてしまった

コラム

友人がパートナーの自慢を始めて、テーブルの話題が次々と回っていきました。自分の番が近づくのを感じながら、僕はうまく言葉を探せずにいました。場をつなぐつもりで口にした話が、彼女をあんなに傷つけるとは思っていませんでした。

友人たちのパートナー自慢に、焦っていた

集まったのは、学生時代からの気心の知れた友人たちでした。それぞれがパートナーを連れてきていて、自然と相手の話で盛り上がっていきます。友人の一人が「うちのは最近、資格取ってさ。ほんと尊敬するわ」と話すのを聞きながら、僕は内心で焦っていました。彼女のことは誰より大切に思っています。でも、まじめに尊敬していると口にするのは照れくさくて、どう紹介すればいいのか分からなくなっていました。気の利いたことを言える性格でもありません。順番が回ってくるのが、正直少し怖かったのです。

とっさに選んだのが、彼女の失敗談だった

視線がこちらに集まったとき、僕の口から出たのは、彼女が駅を間違えて新幹線に乗り遅れた話でした。「こいつ、この前さ、待ち合わせの駅を間違えてさ」。本当は、そのあと二人で予定を変えて、思いがけず楽しい時間になった話までするつもりでした。

僕の実家では、からかい合うことが親しさの証のようなものでした。だから失敗談を笑いに変えるのは、距離が近い相手にしかできないことだと、どこかで思い込んでいたのです。彼女が「その話、今しなくていいよ」と遮ったとき、ようやく何かがおかしいと気づきました。

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