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『ものに罪はないだろ?』元カノのネックレスを外さなかった俺→後から気づいたこと

コラム

守りたかったのは何だったのか

彼女はそれから、ネックレスの話をしなくなりました。口数も減り、笑い方もどこかよそよそしくなっていったのです。元カノに気持ちが残っているのかと自問しても、答えは「ない」でした。たぶん、本当にない。それでも俺は、誰かに「捨てろ」と言われて素直に従う自分が、なんだか負けのように思えていたのです。おしゃれをしたかっただけの一日が、こんなふうにこじれてしまった。守りたかったのは、もしかすると物ですらなく、ただの意地だったのかもしれません。

そして...

ひとりになったとき、ふと首元のネックレスを外してみました。手のひらに乗せると、ずいぶん軽いことに気づきました。こんなに軽いもののために、俺は彼女の「嫌だ」を理屈でほどき続けていたのか。せっかくの遠出を、もっと楽しい一日にできたはずなのに。物に罪はない。その言葉は正しかったはずなのに、正しさで人の気持ちを押し返したことに、ようやく気づきました。次に会うときは、ちゃんと話そうと思います。間に合うかはわからないけれど、まずは自分の意地を、先に手放すところから始めようと決めました。

(20代男性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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