
「荷物、ここに預けていこう」と彼が私のトートだけをロッカーに入れて心細くなった話
コラム
リュックから出てきた、もう一つのバッグ
街を見下ろせるベンチに座ると、彼はリュックから布の包みを取り出しました。中から出てきたのは、軽いショルダーバッグです。「これ、使ってみて」。戸惑う私に、彼は続けました。「肩、痛いって言ってたから」。数日前に「この紐、肩に食い込んで痛いんだよね」とこぼしたのを、彼は覚えていました。重いトートを先に預けたのは、このためだったのです。
そして...
ロッカーに戻り新しいバッグに荷物を移すと、肩はずいぶん楽になりました。気遣いはうれしかったです。それでも、ロッカーの前で覚えた心細さは、すぐには消えてくれません。ひとこと、肩が楽になるようにと言ってくれていたら、私はあんなふうにうつむかずにすんだのにと思います。
(20代女性・会社員)
本人記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























