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扉の向こうから聞こえた「彼女にはまだバラすなよ」の一言に、私は最悪の想像を止められなかった

コラム

彼の部屋で過ごしていた日、別室から知らない男性の声が聞こえました。「彼女にはまだバラすなよ」。数日前から彼は私の予定や苦手な食べ物を細かく聞いていて、その理由を教えてくれませんでした。隠されている内容が分からないまま、私は彼の言葉を悪いほうへつなげていました。

増えていった質問

付き合って2年になる彼とは、毎日のようにメッセージでやり取りしていました。たわいない話が多かったのに、ここ数日だけ、彼からの質問が変わりました。

「食べられないものってあったっけ」「仕事って、どのくらい休める?」。どれも答えられる内容です。けれど、続けて聞かれると、私の知らない予定が動いているように見えました。

理由を聞いても、彼は「ちょっと確認したかっただけ」としか言いません。必要なことなら話してくれればいいのに、はっきり教えてもらえないことが、だんだん気になっていきました。

扉の向こうで聞いた声

彼の部屋でテレビを見ていたとき、伏せてあった彼のスマホが鳴りました。彼は「男友達から」と言って、別の部屋へ入っていきました。

しばらくして私が廊下を通ると、扉の向こうから彼の声と、知らない男性の声が聞こえました。

「彼女にはまだバラすなよ」

その一言で、ここ数日の質問が全部そこへつながった気がしました。私に言えない予定なのか。誰かと何かを決めているのか。聞こえた言葉だけでは何も分からないのに、確かめないまま考えを増やしていました。

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