
「俺客なんだけど」店員に嫌味を言う彼を、おじいちゃんがたった一言で黙らせた話
コラム
祖父が返した言葉
それまで聞いていた祖父が、箸を置きました。そして彼のほうを見て、落ち着いた声で言いました。
「客っていうのは、偉い人のことじゃないよ」
続けて祖父は、「お金を払う人も、頭を下げる人も、同じ人だ」と言いました。責める言い方ではありませんでした。でも、店員を見下すような彼の言葉を、まっすぐ止めてくれました。
彼はすぐに何も言えなくなりました。しばらくして、店員のところへ行き、「先ほどはすみませんでした」と頭を下げました。その姿を見て、私は彼が間違いを認められる人なのだと分かりました。
そして...
店を出て祖父と別れたあと、彼は「ちゃんとできる男に見せたかった」と言いました。祖父の前で頼れるところを見せたくて、強く出ることが正しいと思ってしまったそうです。
その言葉を聞いて、私は彼の態度をすぐに全部許せたわけではありません。店員への言い方は、やはり見過ごせないものでした。
それでも、祖父の言葉を受け止めて謝れたことは、彼を見る目を少し変えました。大事なのは、強く見せることではありません。間違えたときに、自分の態度を直せるかどうかなのだと思いました。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)


























