
「読んでるなら何か返してよ」1年半の既読スルーに限界がきた夜
コラム
彼に初めて不満を伝えたとき、「返してるつもりだった」と言い切った彼が差し出してきたスマホの画面には、私の知らない検索履歴がずらりと並んでいました。
チャットの画面をさかのぼっても、彼の吹き出しは1つもなく、私の文字だけが並んでいました。
既読がつくのに返事だけがこない
付き合って1年半になりますが、彼はメッセージを必ず読みます。送れば数分で既読がつくのに、返信が来ないことが多々ありました。「今度あのパスタ屋行きたいな」と写真を添えて送ったときも、画面は既読のまま。次に会ったとき「あの店、週末予約したよ」と言われ、私は「ありがとう」と答えました。
嬉しいはずなのに、チャットの履歴に彼の返事が1つも残っていないことのほうが気になりました。予約の報告はいつも口頭で、チャット上にはなにも届きません。その繰り返しが、じわじわと積もっていきました。
あの日のメッセージも、既読のまま
仕事で失敗した日、帰り道に彼へメッセージを送りました。
「今日ちょっとしんどくて」
既読はすぐにつきました。何度か画面を開き直しましたが、表示は変わりません。靴を脱いで、お茶を淹れて、テレビをつけても、通知音は鳴りませんでした。
彼がその日家に来たとき、テーブルに私の好きなシュークリームを2つ並べました。「好きだったよな」と彼は言いました。わかってくれている。でも、画面の向こうでなにも返ってこなかった時間の重さは、シュークリームとは別の場所にありました。あの数時間、私は1人でスマホを握っていたのだと、彼は知らないのだと思いました。
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「読んでるなら何か返してよ」


























