
レンタル彼氏を始めた俺が元カノに「今、需要がすごくてさ」→隠したかった本当のこと
コラム
元カノの前で、俺は反射的に見栄を張りました。その言葉がどれだけ空っぽだったかを思い知るのは、それから少しあとのことでした。
買ったばかりのジャケットの値札を切りながら、俺は指名が1件も入らないアプリを何度も更新していました。
振られた俺が選んだ、証明の方法
振られたのは、俺のほうでした。自分で言うのもなんだけど、モテるほうだと思って生きてきました。だから彼女に別れを切り出されたことが、どうしても受け入れられませんでした。
誰かに必要とされている。それを早く確かめたくて、俺はレンタル彼氏の仕事に申し込みました。登録料さえ払えば指名が殺到すると書いてあって、迷いはありませんでした。
元カノと会った、正門前
指名が入ればすぐに動けるように、俺は身なりを整えて正門のそばにいました。けれど、アプリの通知は鳴りませんでした。
そこへ、元カノが歩いてきたんです。惨めな待ちぼうけだなんて、認めるわけにはいきません。俺はとっさに「予約が続いててさ」と胸を張りました。彼女は「そうなんだ」とだけ返して、行ってしまいました。その背中を見送ったあとも、俺はしばらく正門のそばに立ち尽くしていました。
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1件も来なかった指名
























