
「で、俺の場合はさ」主役を奪う彼、『聞き専』の私→動画アプリの広告を見せたら彼が黙った理由
コラム
飛ばせない広告
「ちょっとこれ、見て」
再生したのは、2人でよく見ている料理の動画でした。手順が佳境に入ったところで画面が切り替わり、広告が始まります。右下には残り秒数のカウントダウン。私は画面を彼に向けたまま言いました。
「あなたはこれと同じだよ。見たい動画の途中に割り込んできて、人の時間を奪っていく、飛ばせない広告と一緒」
彼は広告のカウントダウンが消えるまで、一度も口を挟みませんでした。
そして...
数字がゼロになり、動画が再開したあと、彼はぽつりと言いました。
「俺、ずっとこれだったんだな」
別の休日、向かいの席で彼は「それで、どうなったの?」と聞いてくれました。私は面談の話を、初めて最後まで話しました。話の途中で誰にも引き取られない時間が、こんなに穏やかだとは知りませんでした。(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)


























