
「この前は言いすぎました。ごめんなさい。」母への謝罪に、何日も既読がつかなかった
コラム
知らない番号からの着信に出ると、聞き慣れた声がしました。「壊れたの、スマホ。ずっと読めなかったの」5日間の想像が、ほどけていくのが分かりました。
送信したままのメッセージ画面を、私は仕事の合間にも開いては閉じていました。
返らなかった謝罪
発端は、電話での口論でした。県外の会社へ転職すると伝えた私に、母は「そんなに遠くへ行かなくてもいいじゃない」と繰り返しました。売り言葉に買い言葉で、私は「お母さんには関係ないでしょ」と言い放ち、通話を切ってしまったのです。
翌日、後悔した私は「この前は言いすぎました。ごめんなさい。」とメッセージを送りました。けれど、その1通は送信済みの表示のまま、いつまでも既読になりませんでした。
膨らんでいく想像
2日たっても、3日たっても、表示は変わりませんでした。怒りが解けないのだろうか。それとも、もう娘とは話したくないと思われたのだろうか。想像は悪いほうへばかり転がっていきます。
共通の話題を装って天気の話を送ってみても、結果は同じでした。電話をかける勇気は出ませんでした。呼び出し音の先で拒まれたら、と思うと、発信のボタンに触れられなかったのです。
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見覚えのない番号
























