
「ご飯はちゃんと食べてる?」母の長文に返信をやめた私が、実家の冷蔵庫で見つけたメモ
コラム
冷蔵庫の扉のメモ
連休に帰省すると、母は買い出しに出ていました。麦茶を取ろうとした冷蔵庫の扉で、1枚のメモに目が留まりました。「帰ってきたら聞くこと」という見出しの下に、仕事、食事、休み、貯金。あの長文と同じような項目が、母の字でぎっしり並んでいました。いくつかの行には、送らないと決めた印らしい線が引いてありました。線の引かれた項目を数えるだけでも、母から届いた質問より多くありました。
買い出しから戻った母は、以前にもまして私に話しかけてきました。おかずの作り方、近所の様子、庭の花のこと。質問攻めというより、会話が途切れるのを恐れるような話し方でした。母は私の生活を確認したいだけではなく、離れてから増えた空白を埋めようとしていたのかもしれません。それでも、届いた質問の多さに疲れていた気持ちは残りました。
そして...
帰りの電車で、私は「質問じゃなくて、たまには感想も聞きたいな」と送りました。しばらくして届いたのは、「そのマグカップ、いい色だね」という一言でした。それからは、写真を送るたびに感想が先に返ってきます。質問は相変わらず多いので、答えたくないものには返していません。ただ、感想から始まるメッセージには、以前より返事がしやすくなりました。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)

























