
無口な義父から届いた長文、「すまないと思っています」に身構えた私
コラム
玄関先の一言
あの日の帰り際、私は夫に「お義父さん、私のこと嫌いなのかな」とこぼしました。声を落としたつもりでしたが、廊下の奥に義父の気配があったことを、後から思い出しました。聞かれていたのかもしれない。そう考えると、丁寧な文面がお詫びにも、遠回しな抗議にも読めてきます。私は返信の文面を何度も書き直し、「こちらこそ、いつもありがとうございます。また皆でご飯を食べたいです」とだけ送りました。
そして...
数日後の休日、義実家を訪ねると、義父は庭にいました。呼ばれて近づいた私に、義父は袋いっぱいの野菜を差し出して「持っていきなさい」と言いました。それだけの、いつも通りの短さでした。ただ、袋の持ち手は、私が受け取りやすい向きに揃えてありました。言葉の少なさはこれからも変わらないのでしょう。それでも私は、次の返信を前より軽い気持ちで打てそうです。
(30代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























