
友人の結婚報告に「おめでとう」の前の本音を送れなかった私、慌てて消したメッセージを打ち明けた日
コラム
短い返信を重ねるほど、友人とのやりとりは少なくなっていきました。カフェに誘われた日、私は打ち明ける言葉を、席に着く直前まで選び続けていました。
送信ボタンを押した直後から、私は画面の中に、取り消しの文字を探していました。
祝いの言葉の前に書いたこと
学生時代からの付き合いになる友人から、メッセージが届いたのはその少し前でした。「結婚式の日取りが決まったよ」。私はすぐに返事を打ち始めました。ただ、打ち始めたのはお祝いの言葉ではありませんでした。「実はね、婚約がなくなったの。ごめん、まだ素直におめでとうって打てない」。送った瞬間に、我に返りました。彼女の大事な報告に、自分の話をかぶせようとしている。読まれる前に消さなければ。取り消しを終えてから、私は打ち直しました。「おめでとう。よかったね」。式場を見に行く話まで出ていた相手と別れたのは、そのしばらく前のことでした。
長い下書きと、短い返事
それからの数週間、彼女からは式場の写真や準備の報告が届きました。長い返事を打っては消して、結局、当たり障りのない短い返事だけを送っていました。打ち明ければ、彼女は私の前で式の話をしにくくなる。何より、哀れまれるのが怖かったのです。強がりでも思いやりでもなく、ただの逃げでした。そんなとき、「久しぶりにお茶しない?」と誘いが届きました。断る理由を探して、見つけられませんでした。
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カフェラテが冷めるまで
























