
場を重くしないのが優しさだと思っていた私、友人の失恋を笑い話にした帰り道、「まだ笑えないんだ」と言われて
コラム
帰り道で言われた「まだ笑えないんだ」
店を出て、同じ路線の彼女と並んで歩きだした頃、こう言われました。
「さっきの話、まだ笑えないんだ」
私は足を止めました。
「ごめん。でも、重くしたくなかったから」
続けて出たのは、ずっと自分に言い聞かせてきた言葉でした。
「笑いに変えたほうが、楽になるでしょ」
2年前、私が同じ立場になったとき、集まりの空気が沈みました。誰も何も聞かず、そのまま解散になりました。持ち帰ったのは、自分の話で場を止めてしまったという居心地の悪さです。あそこで笑ってくれる人がいたら助かったのに、と思い続けていました。だから彼女にも同じやり方が助けになると思っていましたが、助かるかどうかを本人に聞いてはいませんでした。
そして...
数日たって、私は「あの話、私がしていい話じゃなかった」と送りました。返ってきたのは「ありがとう」の一言だけでした。
明るくすることと、そばにいることは同じではありませんでした。
今もグラスにほとんど口をつけていない人がいると気になります。ただ、理由を決めつけず、本人が話し始めるまで、代わりに口を開かないようにしています。
(20代女性・販売職)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)




























