
「今月は残業続きで」と断り続けた彼を、会社近くの店で1人で見つけました
コラム
電話で聞かされた40分
家に着いてから電話をかけて、私は最初に「会えないんじゃなかったの?」と聞きました。彼は言い訳をせず、「だいたい40分くらい。ほとんど毎日寄ってる」と答えました。私が「会えないんじゃなくて、私に使う時間がないってこと?」と続けると、彼は「1人になる時間と、誰かに会う時間は同じじゃない」と言いました。疲れきったまま会って、相づちだけで済ませるほうが失礼だと思っていた、とも言いました。彼の理屈は分かります。分かったうえで、私は納得できませんでした。疲れている彼と短く会う選択肢まで、最初からなくされていたからです。
そして...
「30分でも顔を見られたら、それでよかった」。そう言うと、彼はしばらく黙りました。ちゃんと会えないなら会わない、と決めたのは彼でした。短くても会いたいかどうかを、私は一度も聞かれていません。私が欲しかったのは、整った時間ではありませんでした。疲れている日でも、短く会いたいかどうかくらいは、2人で決めたかったと今でも思います。
今は、私の手帳に2種類の印がついています。改札で30分だけ会う日と、彼が1人で帰る日です。埋まらない週もありますが、会うかどうかを彼だけで決めることは、もうなくなりました。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)






























