
あの子の話になると反応を抑えていた私→半年後、「あの坂の花壇」で全部知られました
コラム
花壇の話を、自分から出してしまいました
集まりの帰り、あの子と同じ電車に乗りました。
窓の外に、いつも歩いている坂のあたりが見えました。
数日前、坂の途中の花壇が植え替えられていたのを見ていました。
考えるより先に口が動きました。
「あの坂の花壇、植え替わってたね」
言ってから気づきました。
歩いていなければ出てこない言い方でした。
案の定、
「あの道、歩くの?」
と聞かれました。
通りかかっただけと言うこともできました。
でも、ここでまた隠せば、今までより不自然になるだけです。
「歩くと考えごとが整理されるって、言ってたでしょ」
そう答えました。
そこから、最初に歩き始めた日のことも、昼休みの過ごし方を真似したことも、教えてもらった店へ行ったことも話しました。
最後に、
「何回も真似してるみたいで、言いづらくなったんだよね」
と言いました。
あの子から返ってきたのは、
「嫌われてるのかと思ってた」
でした。
半年間、自分が避けていたものと、相手に伝わっていたものがまったく違っていたことを、そのとき初めて知りました。
そして...
「それはごめん。たぶん避け方がおかしかった」
私はそう返しました。
次の集まりの帰り、自分から、
「今日、1つ手前で降りない?」
と誘いました。
今は、真似したものを隠していません。
その子が話したことを試してよかったときは、やってみた、と言います。合わなかったときも、そのまま言っています。
以前より、その子の話に質問することも増えました。
真似したと思われることより、興味がないと思わせるほうが、ずっと嫌だったのだと今は思っています。
(30代女性・販売職)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)





























