「君の分も頼んどいた」彼女に聞かず毎回2人分を注文していた俺→その日、彼女はフォークを持ちませんでした

コラム

残されたサラダと、伝票の上のお金

彼女は手を挙げて店員さんを呼びました。「すみません、追加で注文お願いします」。季節のジェノベーゼと、食後のデザートまで。それから俺の目を見て言ったのです。「メニューを選ぶ権利まで、彼氏に渡した覚えはないよ」。俺はうなずくことしかできず、水のグラスばかり手にしていました。会計のとき、彼女は自分で注文した分のお金を伝票の上に置いて、先に店を出ていきました。テーブルに残ったサラダが、目に入りました。

そして...

家に着いてから、俺はメッセージを送りました。「ごめん。悪気はなかったんだ」。返ってきたのは短い返信でした。「悪気がないのが、一番怖いんだよ」。画面の文字を、俺は何度も読み返しました。今は、店に入るとまずメニューを2冊もらいます。先に彼女へ渡して、「何にする?」と聞くようになりました。

(20代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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