
毎年「ケーキはいらない」と断っていた俺→今年、2時間並んだ妻が手ぶらで帰ってきました
コラム
突然届いた「ケーキ、やめました」
テーブルの料理を見ていると、妻からメッセージが届きました。
「ケーキ、やめました。今から帰ります」
意味が分からず、
「並んでたの?」
と聞きました。
「2時間並びました。あと数人でした」
思わず、
「どうして抜けたの」
と返しました。
あと数人なら、妻はいつも最後まで待つ人です。
返ってきたのは、
「去年のメッセージを読み直しました」
という言葉でした。
そこでようやく分かりました。
去年送った言葉を、妻が今になってそのまま受け取ってくれたのです。
俺は、
「いらないは、遠慮で言ったんじゃないんだ」
と送りました。
続けて、
「毎年、先に1人で座って待ってた」
とも書きました。
妻からは、
「ごめんね。今年は間に合わせる」
と返ってきました。
そして...
しばらくして玄関が開きました。
妻の手には、毎年持って帰ってくる白い箱がありません。
本当に手ぶらでした。
「本当に手ぶらなんだ」
と言うと、
「いらないって言った人が言う?」
と返されました。
今年は料理が温かいうちに、2人で同時に食べ始めました。
食後、妻が、
「少しくらい甘いもの食べる?」
と聞きました。
「それなら食べる」
と答えて、2人で近所の店まで歩きました。
選んだのは、小さなプリンを1つずつです。
ケーキが嫌いだったわけではありません。
妻が選んでくれることが嫌だったわけでもありません。
俺が欲しかったのは、誕生日だからこそ、時間を合わせて一緒に食べることでした。
次の誕生日については、まだ何も決めていません。
ただ、今年のように一緒に食べるなら、その時刻だけは今度も先に伝えるつもりです。
(30代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)




























