1円まで請求する私を、友人たちは笑っていた。それでも5年間ノートをつけ続けた理由

コラム

受付で差し出した封筒

4人のうちの1人の結婚式で、受付に立っていたのはその友人でした。ご祝儀とは別に、裏に3人の名前を書いた封筒を差し出し、あとで新婦に渡してほしいと頼んで、挙式会場の椅子に座りました。

お金を出していない、というメッセージが届いたのは少しあとです。5年分のおつりだと返し、表紙と最初のページの写真を2枚。お祝いに使ってと言ったのはそっちだと添えてから、続けて打ちました。

「預かったお金だから、1円でもずれたら返せないでしょ」

新婦の欄にあった分は、式のあとで本人に返すことにしていました。

そして...

やがて、ずっと笑っていたことを謝るメッセージが届きました。

高校の部活のことを長々と打っては、全部消しました。代わりに送ったのは、これだけです。

「知ってたよ。でも預かるって決めたのは私だから」

式のあと初めての集まりでも、いつものように金額を投稿しました。その友人から届いたのは、端数まで同じ額でした。

かばんからノートを出して開いても、その友人の欄に書き込む数字はありませんでした。線を引いたページの次は、白いまま。ノートを閉じて、またかばんに戻しました。

(20代女性・経理職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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