半年前に別れた元カレから「まだ俺のこと好きだろ」→2通目は「ごめん、今のは違う」でした

コラム

しばらくして届いた2通目は、謝っているようで肝心なことが抜けた言葉でした。既読がついたことは、元カレにも伝わっているはず。それでも、返事を打つ気にはなれませんでした。

ロック画面に浮かんだ名前を見て、洗いかけのマグカップをシンクに置きました。半年前に別れた元カレからの通知です。表示された文面は短く、開く前から最後まで読めてしまいました。

あの頃と同じ聞き方で届いた言葉

通知に並んでいたのは「まだ俺のこと好きだろ」という言葉でした。

開けば既読がつきます。けれど、未読のまま残しておくほうが、かえって気にしているように見える気がしました。通知を押してチャット画面を開き、何も打たずに閉じる。スマホを伏せてカウンターに置き、出しっぱなしだった水を止めました。

付き合っていた頃から、彼はこういう聞き方をする人でした。私の返信が遅れると届くのは「俺がいないと寂しいだろ」。誕生日のメッセージも、記念日のお店の予約も、先に動くのはたいてい私のほうです。

彼の口から「好き」と聞いたのは、数えるほどです。

別れを切り出したのは私だった

別れを切り出したのは私でした。送ったのは「ちゃんと言葉にしてくれる人がいい」というメッセージです。返ってきたのは「わかった」だけでした。引き留める言葉がないことに、どこかで納得していました。

彼の部屋に置いてきた紺色の折りたたみ傘も、取りに行かないまま季節が変わりました。

それなのに、今になってこの聞き方です。今頃、彼は友達と飲みながら勢いで送ったのだろうか。それとも、私がまだ返事を待っていると思っているのだろうか。想像するほど、伏せたスマホに触れる気がなくなっていきました。

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